きょうのやさい 2024夏至

一年の内でいちばん昼が長く、夜が短い夏至。夏至を迎えると、お天道様の一年はもう折り返しなのかと少し焦る。八ヶ岳の四季は、冬が圧倒的に長くて夏が極端に短い。この先、突然夏が飛び込んできて、秋が転がるように過ぎ去り、長い冬が覆うまで、日々の食卓を鮮やかに照らしてくれるのは今を生きる畑の作物たちだ。

このところ雨が降らず、からだを休ませる時間がないと苦笑いしていた森ちゃんが、今年最初の宅配野菜を届けてくれた。

 

「フウシカオーガニックの有機野菜の定期便」
 2024年6月21日 本日のお品書き

・黄金かぶ
・ケールミックス
・レタス-ロログリーン
・人参-ベーターリッチ
・白菜-オレンジミニ
・ごせき小松菜
・じゃがいも-きたあかり、グランドペチカ
・にんにく
・フェンネル
・コーンフラワー


根っこまでピン!と張った人参と、プルプルに輝くレタスを受け取り、今夜絶対食べるぞと心に決める。これから娘とお風呂を済ませ、その後でぱぱっとサラダにしようと、野菜たちをキッチンに運び込んだ途端、娘が重たいイスを引きずって乗り込んできた。

(えー。お風呂先に入ってほしいんですけれど…)
寝るのが遅くなってしまうし先にお風呂入ろうよ、と誘うも、彼女の目はフウシカの野菜たちにロックオン。「森ちゃんの、先にお料理するの!」と腕まくりして意気込んでいる。


致し方なく私が折れて、一緒にサラダを作ることに。

娘の指で細かく千切られたレタスは、一つが小さいけれど、食べてみたら口の中でふわふわと広がって、なんだかとってもやさしい味だった。「サラダ作るの上手だね!」と娘を褒めたら、普段は手を出さない生野菜をにやにやしながら食べていた。

きれいに伸びた人参の葉を「ふぁさふぁさ~」と揺らしたくなるのは、本能。

 

文・写真/種と風広報舎