きょうのやさい 2023立秋



朝夕の空に秋の気配が混じり合い、短く濃厚な八ヶ岳の夏は早くも終盤。今年の酷暑には色々と憂い思うこともあるけれど、太陽の季節ともそろそろお別れかと余韻に浸りそうになった頃、フウシカオーガニックより夏のエネルギー満タンの野菜達が届いた。

「フウシカ野菜の定期便 2023年8月8日」

ー本日
のお品書きー

・真黒(シンクロ)茄子
・緑茄子
・イタリア茄子 フィレンツェ
・パティソン(UFOズッキーニ)
・白ズッキーニ
・きゅうりーしろうま
・ピーマンーカリフォルニアワンダー
・トマトーメニーナ
・ステラミニトマト
・いんげんーケンタッキー北杜
・じゃがいもーきたあかり、グランドペチカ
・にんにく

待っていましたよ、フウシカ茄子の3兄弟。左から、緑茄子、真黒茄子、フィレンツエ茄子。
パンパンに張った薄皮の中に、とろけるような果肉を閉じ込めたフウシカ自慢の茄子たち。日々の朝露と限られた雨水、地の養分を、自らの力で懸命に吸い上げたのかと想像し、納得のその旨み、余すことなく、有難く頂きますよ。今夜のメインは油を惜しまずグリルに決まり。手にした野菜の力を信じて、思った以上に厚切りにしても大丈夫。



野菜たちの放つエネルギーに感化されたのか、突然の「ナスおどり」を始めた娘。「ナッス~!ナッス~!」とこぶしを振り上げて、時折ドスンと四股(シコ)を踏む。

齢2歳の小さな体に宿ったその舞いは、力強くも、なんだかやけに楽しそうで、茄子の神様はこんな感じなのかと、勝手に想像してみたりした。思えばフウシカの野菜は、ある土地で脈々と受け継がれてきた在来種などの固定種ばかり。きっとそれぞれの風土の中で、大切に守られ、育ち育てられてきた魂のようなものが、種に宿っているのだろう。



小さな体に繋がれた命に、感謝。

文・写真/ 種と風広報舎